コソ泥トラップ?

今回は、僕が最後に勤めた警備会社で
あったエピソードを基に、理不尽な事へ
どう対処したいくかについて、語ります。



僕が最後に勤めた警備会社で、従事した
地元の青果市場警備。市の施設です。
仕事は超絶楽でした。



警備は365日、24時間体制で
シフトを組んで勤務します。



夜勤時には、市場2階にある
卸売業者さんの事務所も巡回します。
もちろん全員退社してからです。



鍵の閉め忘れや、窓の締め忘れなど
点検するのですが、卸売業者さんの
休憩室も巡回します。



そこには電子レンジがあり、僕は
巡回時には、コンセントを抜いて
いました。



トラッキングによる火災を懸念しての
行為です。



別の部屋を巡視する時は、電気ポットの
コンセントが刺さっていたらを抜くように、
と業務指示が出ていた背景もあります。



ある夜勤時、表題のエピソードは起こり
ました。



休憩室の電子レンジのそばに、小銭が
ばらまかれていた。よりどりみどり
200円ほどでしょうか。



僕は直観しました。コンセントを毎回
抜かれた事を不憫に思った卸売業者の
社員が、カマをかけたのではないか。



あくまで推測なので、故意ではない
可能性もあります。そうであったら
すみません。



いずれにせよ、たった200円弱と
引き換えに、職を失うバカなことを
する訳がないじゃないか。



警備員が巡回中コソ泥を働くのは、
僕も過去の現場で聞いてはいました。



巡回中、テナント事務所からお菓子を
失敬したり、デスクの上に置いてある
小銭を失敬したり。



いずれも、当事者を辞めさせることで
幕引きを図りましたが、自分の身に
そんなトラップが仕掛けられるとは。



舐められたものよのう。
これが、警備員の置かれた現実か。



もちろんこれは、隊長に上申して
警備隊内で問題提起するべきです。



他の隊員はどうしていたのか。
コンセントを抜いていたのか。



そしてクライアント側との契約事項に
あるのか。警備マニュアルに謳って
あるのか。



そうでなくても、過去の指示で
口頭であっても、そういったものが
あったのか。



ただこれらは、警備に従事する人は
理解できるかと思いますが、隊長
以下、組織として体をなす必要が。



そうでない警備隊も少なくない。
僕の所属した青果市場警備隊も
組織としての体をなしていません。



隊長に問題提起しても、無駄なのは
分かり切っています。



評価されるどころか、勝手なことを
するなでEND。



それ以前に僕は、警備業界からの
脱出を心に決めていました。事実
その2週間後、辞表を出します。



業務に真摯に従事したのに、こんな
理不尽な目に遭うなんて・・・と当時は
思ったものです。



しかし警備業界脱出の一里塚だと
回顧します。職場との波長が合わなく
なってきた故、起きてきた出来事。



その後僕は、児童福祉施設の臨時職員
(守衛のような仕事)を経由して今の
仕事にたどり着きました。



真面目に業務に従事しているのに
報われないどころか、上記のような
理不尽な仕打ちを受けることもある。



それは、頑張るところを間違っている。
そんなメッセージかも知れません。



特に僕は、警備業界からの脱出を誓い
辞表を出すタイミングを計っていた。
「卒業」フラグであったのでしょう。



こうやって、理不尽な目に
あったけれど



周りに相談できる環境にないなら、
環境自体を変えろ、というメッセージ
かもしれない。



手癖の悪い隊員の出来心で、真面目に
やっている隊員がとばっちりを食らう。



似た事案ですが、別現場警備で防災
センターに勤務する、従業員から集めた
経費が1万近く消えた事案もあります。



お茶やコーヒーなどの消耗品にあてて
いました。月一で集めていました。



この事案、警備だけでなく設備管理
(別会社)も巻き込んだ。設備管理
担当からもお金を集めていたのです。



だれがやったから大方見当はついた
けれど、隊長はその人を庇って
うやむやに。



激怒した設備担当が、僕に抗議に来て
犯人探しもしないなんて、全員警備
失格だ、と言われたことも。



それならなぜ隊長に抗議しない。
会社と会社の問題にしないのか。



文句を言ってきた設備担当も、
所詮は、その程度だったという
ことでした。



このような事案が起きれば、現場
リーダーはさぞかし針のムシロに
なっていると推察します。



但し、今思えばこれも「卒業」への
一里塚。社会は理不尽の塊だけれど
度を過ぎたら、腰を上げていい。



理不尽に対する怒りのパワーが、
新たな人生のステージを開きます。



翻って、警備員の社会的地位向上に
上記の不祥事は、撲滅すべきですが
実際は、なかなか厳しいものが。



警備が天職であると思うなら、
時間がかかっても、改善して行くのも
素晴らしい取り組みであると思います。



小さな組織で、採用に変な人を入れず
教育が行き届くなら、強い組織を作れる
可能性がある。強将の下に弱卒なしか。



これと反対なのが、大きな組織で
人だけ多い、現場は寄せ集め。
責任者はたまったものではない。



こんな組織の改善には、待遇の
見直しを含め、途方もなく
長い時間がかかるようです。



そんな人生が嫌なら、環境を変える。
警備業界が嫌なら、同種異業の転職と
いう方法もある。



同種異業の転職は、中年以降でも十分
チャンスがあります。高望みし過ぎ
なければ。



警備で培った知識や経験を活かして
警備業務に理解のある、異業同職に
アプローチする。



例えばホテル警備員が、委託契約が
高額といった理由で、直雇用に
切り替える話が出たら、チャンスです。



異業同職のメリットは、やっている
ことはほぼ同じでも、立ち位置が違う。



上記のケースなら、委託業者から
ホテルの従業員に肩書が変わります。



また、駐車場警備か駐車場管理かでも
立ち位置が違ってきます。



業者委託の警備員ではなく、施設の
直雇用管理人なら、警備業法の縛りを
受けません。



目安としては、警備服を着ないか。
警備業法の縛りを受けないか。



施設の守衛(直雇用)は、警備業法の
縛りを受けませんが、委託業者の警備員
なら、警備業法の縛りを受けます。


 
警備員の社会的ステータスが嫌になって
転職したいのであれば、異業同職へ転職
するのは、メリットがあります。



警備の仕事が行き詰って嫌になっても、
道はあります。決して悲観する事では
ありません。



警備の知識や経験が活かせる仕事も
あるのです。



ちなみに警備検定を持っている人は、
履歴書に明記しましょう。国家資格
なので、アピールしない手はないです。

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