我々は置かれた場所で咲きなさい、
そんなアドバイスをよく聞きます。
しかし、咲ける場所を求めて移動しては
いけないのでしょうか。特にこのご時世
そうですね。
頑張っているのに、成果を上げている
はずなのに、なぜか冷や飯を食わされて
いる・・・
そんな悩みは、警備に限らず尽きません。
今回は、仕事は勝てるステージで戦う事が
肝要な事、そのための環境選びが大事と
いう話をします。
働きの割に評価されないのは、自分の
思い込みを除けば、環境が原因。
もっと言えば、上司が自分の肩を
持ってくれない。相性の問題もあり。
または職場を牛耳っている人がいて
そいつが、他の人を抑えている。
そんな環境で、いくら頑張っても
改善提案を始め貴方の声が届くわけが
ないのです。
それならば、転職や部署異動で環境を
変える。もちろん転職は自己責任で
リスクも伴います。
というのは、転職先の人間関係を
知る事は、多くの場合不可能。
加えて上司ガチャをクリアする必要あり。
仕事はゲームと考えると、攻略の目途が
立ち、他人より成果を上げられるような
ゲームを選ぶでしょう。
成果が出る、いわゆる勝てるゲームが
いいに決まっています。勝てるジャンルと
人間関係が鍵になります。
警備もそうですが、不本意ながら
就いた仕事であっても、人間関係に
恵まれ、長く続いた。
逆にどんなに好きな仕事であっても、
人間関係がクソなら、嫌になる。
勝てるジャンル(仕事内容)と人間関係
これが揃って、成果を出し存在感を示せる。
これは報酬の多寡を越える場合も。
人にとって、自分が働きやすくて
ある程度承認欲求を満たしてくれる
環境なら、続くもの。
もっと言えば、仕事は何をするかより
誰とするかが大事だったりします。
加えて人間関係のストレスによる、
個人のリソース損失が少ない分
スキルアップや、副業など自分の
人生を豊かにする活動に手間を割ける。
そんな環境を、我々は目指したい。
かつて僕が勤めた全国規模のビル管理会社は、
当時地元では破格の待遇で最初は良かった。
その後人間関係の実態がわかるにつれ、
面白くなくなってきた。
前隊長が、クビになる形で欠員が出て
僕が入社したのですが、クビになる
ような評判ではなかった。
後の隊長が、上司である所長と画策して
クライアント側へのネガキャンが功を奏し
排除に成功。
前隊長は、新隊長と所長に嵌められた
訳です。警備員扱いをしている受付女性
からのパワハラセクハラ通報もあり。
受付女性の勤務態度の悪さを注意した
事への逆恨みだったようです。前隊長は
彼らの画策に屈し去って行きました。
僕が入社してすぐ、東京の本社から部課長が
上記の顛末を調べにやってきました。
前隊長の排除劇の舞台裏を知らない僕は
ともかく、他の隊員に関しては、所長の
口止め、いや恫喝が効いていました。
真相を話したらどうなるか、分かっている
だろうな、というもの。こうしてうやむやの
うちに新隊長が就任したのです。
デフォルトでこんな茶番劇をやっている
くらいなので、人間関係がいいはずは
ありません。
派閥ができるのはまだしも、嫌いな奴
どうやって辞めさせるか、休憩時間の
話題は、そんなことがメイン。
隊長も就任したプロセスを知ってか、
部下に対しては舐められないように
権勢を振るい始めました。
ぶっちゃけパワハラです。これが後の
禍根となったのです。
リーマンショックで、B社がブラックの
本性を現したのを機に、私は去りました。
辞める大義名分を探っていましたが。
これは、最後までしがみついていても
環境は改善されないと判断したから。
僕は施設警備2級に資格を持っていた
ので、隊長直属の責任者(班長)に
命じられ、警備業務の立て直しに。
礼式や警戒棒・警戒杖の指導を行い、
部下からはそんなことやって何になると
思われていたようです。
立て直し以前に、人間関係が破綻して
いるのだから、成果が上がるはずもない。
自分の努力が反映され、職場環境が
改善されるならまだしも
その見込みすらない環境は、見切って
去るしかありませんでした。
僕が去って2年後、クライアント側から
切られる形で、転覆する運命になります。
リーマンショック時に、因縁をつけクビを
切った部下であろう人物から、通報があった
模様。
それもインターネット掲示板の
書き込みであった。会社の黒歴史を
羅列する絨毯(じゅうたん)爆撃。
この結末に、因果応報を感じたのは
僕だけではないでしょう。しがみついても
沈みゆく船だった。
自分が勝者になれる職場。きっと
皆さんにも見つけられるはずです。
見つけられるまで、探せばいい。
仕事は自分が幸せになるための手段に
過ぎません。それならばより良い手段を
選んでいこうじゃありませんか。
ところでキャリアブレイクというワードが、
ボルテージを上げてきています。
かつて長期離職は、労働者にとって
汚点となるものでした。履歴書の
傷となるもの。
しかし無職期間であっても、自分と向き
合ってプラスになる過ごし方を自信を
持って面接や人の前で話せれば
必ずしもマイナスとならない企業が
出てきている。
最も利用しやすい手段が、公共職業訓練
いわゆるハロートレーニングですが、
失業給付を貰いながら学べる。
但し条件があるので、ハローワークで
要確認です。資格取得の勉強にとっても
最適です。
職業訓練は、履歴書に書くことにより
空白期間を埋める効果もあります。
ハローワークや訓練校で聞きましょう。
キャリアブレイクを使って、自分が
勝てるステージを模索する生き方も
これから出てくるでしょう。
自分が勝てる環境を引き寄せる、
そうでないなら創り出す。自分軸を
しっかり持つことです。
そのくらいの気概があれば、転職や
起業であっても、前向きな意味がある。
但し自分の事がある程度見えている事が
必須です。自分は何が得意なのか。
そしてあまり努力しなくても、他人より
秀でている事は何なのか。
逆にどういうパターンで失敗して
きたのか。
その辺の解像度を上げて勝負するなら、
いい結果が出るに違いありません。
但し運の要素は排除できませんが。
勝てるステージを捜すのは、自分探しの
旅とも言えます。自分は一体何者なのか。
どんな環境で有利に生きられるのか。
敵を知り、己を知れば百戦危からずと
言われます。貴方の戦略が人生を豊かに
するものであることを願ってやみません。
コメント