今回は、中年以降特に50代以降
本ブログのテーマである緩く生き延びる為、
大事なことは何かを語ります。
タイトルにある、心・技・体。50代以降、
何が一番大事か。答えは「体」体体体体体
・心・技といってもいい。
というのは、この年代になると若いころ
無理したツケが回ってくる。
競争社会を勝ち抜き、ようやく人の上に
立ったと思った矢先、病魔に襲われ
一線から退場になるケースは少なくない。
一線ではなくとも、現役を退かなければ
ならなくなってしまう。
警備であっても、コンディションの維持は
健康への留意は人生の幸福度に関わります。
ところで先日、現役警備員の知人と
会ってお茶した時の話。
お互い50代の後半になり年金を
いつ貰うか気にするようになる。
どれくらい貰えるかは、ネットや
ねんきん特別便などで知ることができます、
知人曰く、現状では70歳くらいまで働き、
年金受給を後ろ倒しないと厳しい。
まぁ、働かなくても収入の足しになる
ものがあれば、気分的に違ってくる。
上記の事情は、私もほぼ同じです。
ネット副業で、ある程度稼げればいいが
現実は厳しいとため息をつく知人。
そこで今はポイ活に精を出している。
ポイ活とは、ポイント活動の略でポイント
サイトを利用して、ポイントを貯める。
有名どころでは、楽天グループがそうですね。
月々の固定費の支払いを、楽天経済圏に
移行することで、ポイントを稼げる。
中には、歩いたり移動することで
ポイントが貯まるサイトもあります。
生活そのものがポイ活になる。
但しポイント獲得は個人情報と引き換えに
なる。その辺が気にならなければ、
悪くはないでしょう。
さて、ポイ活を続けるにもそれを
底から支えるのは、本業をこなす
「体」あってこそ。
前出の知人は、本業の収入的には
現状維持でも、年金をもらう年齢まで
体力が持つかどうか、不安を語ります。
これには、私も同意でした。
今のコンディションでは、
60代になっても続けられるのか。
ちなみに知人は、施設警備検定2級を持ち、
地元では大手の商業施設を警備しています。
会社の規模にしては、しょぼい待遇。
一応責任者をしている。警備の責任者は
割に合わない。
僅かな手当と引き換えに、責任だけ爆上げ。
権限の拡大もほぼなし。
加えて、どこの施設警備にもいる
いわゆるお荷物隊員の尻拭いを
しないといけない。
警備の現場で責任者を命じるなら、
部下を選ばせろ、と言いたくなります。
どこの警備会社でも、人が足りない。
その実態は、使える有為な隊員が足りない。
ゆえに、ちょっと使えそうな検定2級
持ちの隊員が転職してこようものなら、
カモがネギをしょってきたと言わんばかり。
使う側は、指導教育責任者の資格を
取らせれば低コストで、現場の責任者を
得る事ができる。
一から育成するコストを省けるのです。
いかにもこの業界らしい。
私もかつてそうでしたが、責任者を
するのはまっぴら。
しかし、上記の業界事情が一兵卒で
いる事を許さないのです。
この背景が、私を警備業界から脱出させる
原動力となったのですが
知人のように、警備業界で生き抜くなら
どうすればいいか。
できるだけ負荷の少ない、美味しい
施設を警備する。心身への負担を減らし、
生き延びる戦略。「体」の温存です。
しかし警備業界では、仕事のできない
隊員ほど楽な現場orポストに配置されます。
そこでしか使えないから。
しかもそのしわ寄せが、有為な隊員に来る。
理不尽なのは、キツい現場やポストでも
給料が変わらないということ。
できるだけ少人数で回している現場なら、
お荷物隊員が入り込む確率は少なくなります。
なぜなら、隊員の一挙手一投足が目立つ
ので粗相が多いと、クライアント側から
交代指示が来る可能性大。
そんな美味しい現場はどうやって
有りつくんだ、という声もあるでしょう。
確かにそういう現場は隊員がめったに
辞めません。だからこそ、横のつながりが
大事。
横のつながりとは、業界内の隊員間で
情報交換できる互助会的コミュニティ。
例えば、〇〇社が△△の施設を落札した。
人を集めているが、難儀しているらしい。
✕✕の施設で誰か一人辞めるらしい。
補充の求人がこれから出る。
このような情報を得られるネットワーク。
上手くやれば、求人が出る前に先手を
打って会社にアプローチすることも可能です。
このコミュニティ、いわゆるお荷物隊員は
参加することは無理でしょう。検定資格を
持っているなど、実力者のコミュニティ。
これは、警備から別業界に転職しても
同じです。特に非正規雇用など職場が
不安定なら、なおさら大事。
誰々がどこの部署で辞めそうだとか、
新規事業で、新たな部署を立ち上げる
とか。大きな組織ほど、効果が大です。
業界内で、互助的なコミュニティに
属する事により、生活の不安を軽減する。
言い換えれば横展開した人脈で、
食い扶持の安定を図る。
転職したら最初にやって欲しいのは、
互助会的コミュニティを捜すこと。
下品な表現ですが、行きたい職場があれば
つばをつけておく。それをするための
人脈であり、ネットワークなのです。
できるだけ心身を消耗しないで、緩く
生き延びるなら、助け合いの
コミュニティに頼るのは必須です。
これといったスキルも実績もない凡人が、
生き延びるなら、これしかない。
ここで留意したいのは、敵を作り過ぎない
こと。警備業界以外でもそうですね。
どうしても合わない人がいるのは現実と
しても、無駄に敵を作ってしまうのは
賢くはありません。
他人の裏をかいて蹴落とし、恨みを
買う人が多いほど、ここ一番で
足元をすくわれる恐れが出てきます。
またはここ一番のチャンスが来ても、
候補者から外されたり、身動きが
取れない可能性もある。
人間関係で禍根を残すようなことは、
極力避けるべきなのです。
また人間関係の葛藤は、心身に大きな
負荷をかけます。人間関係に疲れ果てて
しまったら、新たな一歩どころじゃない。
自らの身の丈を知り、緩く生き延びれる
環境は何なのか。誰を頼れば
アクセス可能なのか。
これらを見つける旅が、中年以降の
転職のテーマです。
給与や待遇も大事ですが、自分らしく
いられる環境が、心身への負荷も低く
かつ幸福度も上がるものです。
自分が生き延びれる環境はどこか。
年金受給まで食いつなげる職場はどこか。
終わり良ければ総て良しで、労働人生を
美しく終わることができれば、その後の
人生も、より良くなるに違いありません。
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