戦略的退職~職業訓練を見据えて

今回は、職業訓練を見据えたベストな
退職のタイミングとは、訓練から逆算
した退職の時期を決める戦略について。



①いつ辞めるのが一番得なのか
②退職前のリサーチの重要性

これを、自分の体験を交え語ります。



但し今回の記事は、一つのモデル
ケースであり参考情報です。実行の
際は、自己責任でお願いします。



まずは、自分の体験から。
前職のビル管理会社で、隊長の
パワハラに堪えかねて退職。



転職したのは、地場中小警備会社。
しかしそこも、地獄の一丁目。
前社に負けず劣らずのブラック。



三か月ちょっとで命からがら
退職し、職業訓練を志しました。
実は、これが絶好のタイミング。



12月半ばに退職し、クリスマス
イブの日に、離職票を持って
ハローワークへ。



翌年1月に、失業認定されましたが
同月の下旬に、職業訓練の相談に
行きました。



ハローワークで、相談室に通され
担当職員と面談。



当時の自分は、警備が嫌になり
設備管理の仕事を志していました。



地元ポリテクセンターで4月から
行われる訓練(設備管理科)を
紹介されました。



2月半ばに事前見学会があるので
まずそれに行って、訓練科を決め
申し込んでみてはとアドバイス。



2月半ば、郊外にあるポリテク
センター。2つの訓練科を見学
できるとのこと。



午前中は設備管理科、午後は
第二志望であった、電気科を
見学する事に。



設備管理科の見学はイメージ通り。
午後の電気科で新たな気づきを得た
のです。



というのは、第二種電気工事士の
資格について。設備管理でも
必須と言われる資格です。



その資格取得について説明が。
4月入所が(第二種電気工事士)
取得に一番適している。



教育カリキュラムが、学科実技
試験とほぼシンクロしており、
電気の素人でも取る事も可能。



自分は工学部機械化だったので、
電気はほぼ素人でした。オームの
法則くらいしか知らない。



それでも、訓練を真面目にやれば
第二種電気工事士をゲットできる。
これに心は揺らぎました。



まずは資格だと考えていた自分は、
ここに方向転換。電気科を志望する
ことにしました。



ただ電気科は、就職率もいいと
いう背景から、若い人が有利。
20代~30代前半が7割。



当時40代半ばだった自分には
いささか無謀な決断だったかも
しれません。



3月初め、入所試験がありました。
筆記試験と面接。



今思えば、筆記試験は知能テストの
ようなもので、年齢相応の結果に
なるはずです。



自分が入所できたのは、面接で
逆転できたからではないか。
そう回想します。



3月の後半になった頃、入所合格
通知が来ました。ほっとする間も
なく、見学会での指示を実行。



それは、第二種電気工事士の受験
申し込み。



見学会で教官が説明したのは、
入所は4月初めになる。そこで
受験申し込みをしても遅い。



そこで合格通知が来た時点で、
受験申し込みをせよというもの。
そこまでフォローしてくれた。



4月から訓練が始まりますが、
訓練に通っている間は、失業
給付が出ます。



第二種電気工事士の学科試験が
6月初めにありましたが、対策は
授業の中でも行われました。



続いて7月下旬に実技試験が
ありましたが、授業で使った
工具を使って良いとのこと。



実技試験の前に、自主練習する
こともでき、休み時間や放課後に
課題を作り、教官に質問しました。



これに勝る環境は
工業高校の電気科くらいか。



入所後分かったことですが、第一
志望の設備管理科でも第二種電気
工事士の授業はしていたようです。



しかし電気科のようにガッツリと
いう訳でなく、そちらに行ってたら
合格はおぼつかなかったでしょう。



ちなみに、危険物乙四資格も
訓練校でフォローがありました。



テキストを一括購入し、6月の
試験が迫ったタイミングで、
放課後に補講もあったのです。



こうして自分は、訓練に通っている
時に第二種電気工事士、危険物乙四、
二級ボイラー技士の資格を取得。



これらの資格は今の仕事に直接役に
立っていませんが、己のキャリアの
ターニングポイントになりました。



以上が自分の体験でしたが、大事な
ことは何か。ここで①の退職する
タイミングが重要になってきます。



第二種電気工事士の取得を目指す
なら、いつ辞めるのがベストなのか。



4月入所を見据えるなら、
年末(12月)退職が最適解と
観ます。



年明けに離職票を持って
ハローワークへ。



離職票が発行されるタイムラグを
考慮すれば、失業認定されるのは
1月半ばと観ます。



そこから、職業訓練に関する相談を
行う。見学会を勧められるはずです。



自分は最初から、設備管理科志望で
相談はスムーズに行きましたが



事前に大まかでもいいから、
行きたい訓練科のあたりを
付けておくと話は早い。



ここで②の退職前のリサーチの
重要性がモノをいいます。



退職表明前にハローワークに行き、
訓練内容についてリサーチ。
まずは掲示物のチェックから。



行きたい訓練科がはっきり
しているなら、職員に質問する
こともできます。



できるだけ詳しい情報を事前に
入手しておくと、より戦略的に
動ける。



見学会も考慮して、第二志望くらい
までは絞り込んで欲しいもの。



念のため失業給付が出るかどうかの
確認もしましょう。公共職業訓練は
失業給付があることが前提です。



もしなければ、求職者支援訓練を
利用する事になりますが、ここでは
割愛します。



職業訓練情報は、LINEで地元労働局と
友達登録をしていれば、入ってきます。



登録のためのQRコードは、
ハローワークにあるはずです。
または「職業訓練LINE」で検索。



地元労働局のLINE登録のための
ページがヒットします。



ここで一つお断りしておきたいのは、
本記事で紹介したのは自分の体験を
基にした、タイムスケジュール。



大まかなモデルの一つと言えますが



ハローワークの地域ごと、もしくは
訓練ごとに、募集の時期が微妙に
違ってくるということです。



訓練もポリテクセンターで行う
ものと、民間企業に委託して行う
ものがあります。



それゆえ②の事前リサーチが大事と
言う訳です。



訓練科(電気科)で言えば、第二種
電気工事士の受験にシンクロして、
教育カリキュラムが組まれているか。



自分が受験した当時は、第二種電気
工事士の試験は上記年一回(上期)
のみでしたが



今では下期の試験もあり、年二回の
チャンスがあります。その辺も事前に
調べておくとベター。



事前見学会があれば行くことを強く
勧めます。そこで教官に質問も可能。



自分のように新たな気づきを得て、
方向転換を計ることもあり得ます。



ところでハローワークの職員に
よれば、失業認定されていなくても
職業訓練申し込みはできる。



たとえ退職時の有給消化中で
あっても、訓練は申し込める。



但し、失業認定されていないと
失業給付が出ない。これには
留意するべきです。



最後に、職業訓練に受かったら
退職しようと思っている人が
いるかもしれません。



確かに応募人数次第では、全員
合格するとは限らない。自分の
時もそうでした。



その場合、3月末退職→
4月入所は時期的に微妙です。



退職は法律上14日前までに申し出る
必要があります。就業規則で一か月前
などとありますが、法律が優先です。



入所合格発表日が、3月後半になった
場合、14日前までになるかは微妙。
自分の時もそうでした。



だからこそ、行きたい訓練の
合格発表日まで精査して
戦略的に動く必要があります。



もしくは、退職時期をずらす事も
プランに入れるべきかも知れません。



事前リサーチと、戦略的行動が
貴方の未来を創っていきます。



自分は幸運にも、タイミングが
良かったわけですが、時期を計算し
戦略的に動けば、よりスムーズです。











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