立て直そう、という傲慢さ

まず最初に、傾いた組織を立て直した人は
立派です。その人たちにはいささか失礼とは
思いながら

立て直す実力や器でないのに、
無理やり立て直そうとする奴らがいる。

そんなリーダーの元でいくら努力しても
虚しい思いをするだけなので、見極めて
離れましょうというのが、今回の話です。

  • 傾いた組織を立て直すのは難しい
  • 立て直せないなら、何が最適解なのか

自分が警備業界で2つ目に勤めた会社。
全国規模のビル管理会社で、主に
外資系保険会社ビル警備を担当。

地元には警備する現場は1つしかなく、
地場警備会社とは一線を画していました。

前隊長が解雇され、新しく就任した
隊長の誘いで、自分は入社しました。

隊長曰く、前隊長が警備に疎かったので
隊員たちのレベルが低い。そこで立て直す
必要がある、と。

施設警備検定2級を持っていた自分は、
隊長直属の部下(班長)として、平隊員の
指導育成を任じられることに。

単純な自分は、警備補完計画と称して
部下たちの指導育成を始めたのです。

ところが、隊長は管理者として全くダメで、
休憩時間も敷地外に出るなと部下には命じながら
隊長は敷地外へタバコを吸いに行くダブスタ。

要は全く模範にならなかった。それでいて
強権発動だけは躍起で、自分が気に
入らなければ、始末書、クビを連呼。

ミスをした部下には弁当をおごらせる始末。
そんな隊長のパワハラに部下たちは
顔色ばかり気にするように。

そんな環境では、育成どころではなかったと
回想するものですが、会社の方針というか
スタンスも、傾いていたのです。

隊長は自分が部下に訓練をつける目的は
警備検定のためだと説明。

しかし、会社は検定取得に消極的。検定取得の
モチベーションは上がりません。

こんなことをやって何になる、
とこぼす部下も。


検定を持っていなくても、業務に支障はなく
逆に、面倒な隊長直属の中間管理職に
されてしまう。そんな側面もありました。

訓練成果が上がらないと、進歩がないと
班長を叩く隊長。それなら進歩する
環境を作るのが隊長の仕事だろう。

隊長のパワハラと、文句だけは百人前の
平隊員の板挟みになり、自分は2年で
上記の会社を辞めました。

その後どうなったかと言えば、立て直し
どころか班長をする部下さえ
いなくなってしまった。

時間帯責任者と名前を変え、輪番制対応も
機能せず、前隊長の頃の方が良かった。
当時より職場は悪くなったとささやかれ。

職場の雰囲気は最悪になっていったのです。

そんな折、以前隊長に因縁をつけられ
解雇された元部下が行ったであろう、
インターネット掲示板への書き込みがUP。

内容は職場の黒歴史について、暴露するもの。
初めて見た時は、不謹慎ながら
痛快なものでした。

それがクライアント側の目に留まり、
隊長に真偽を尋ねてきたのです、万事休す。

クライアント側の信用を失った会社は、
臨時入札で負け、隊員は全員解雇。部下や
組織を自ら潰した隊長の生んだ結末でした。

立て直しなんて、出すぎたことを言うんじゃねぇ。
部下の人生まで、巻き込んで狂わせるんじゃねぇ。

そもそも立て直す器でもないのに、高望みをした
傲慢さが元凶だったのです。

隊長はその後も警備業界で働いていると
思われますが敵ばかり作った手前、
肩身も狭くなっているでしょう。

さて、自分が上記の会社を辞めた翌年
地元市役所の臨時職員として、
約1年勤めました。


土木建設関係の部署でしたが、
これも傾いていた。


自分が採用される少し前、市議会で
不祥事を叩かれ課長も交代していました。

新しく就任した課長は信頼回復を連呼。
しかし、自分が去った翌年部署自体が消え
別の課に統廃合されていました。課長も交代。

当時の課長は信頼回復と言いながらも、実質
自分は敗戦処理投手だとわかっていたのでは。

立て直せるなんて、微塵も思って
いなかったでしょう。

冒頭で話したように、傾いた組織を
立て直すのは、至難の業。


それならば統廃合という形で、
滅ぼしてしまうのが最適解か。
倒産以外なら、それが一番です。

上記課長は立て直しよりも、
どう着地させるかソフトランディングを
考えていたのでは。

滅びゆく組織に対して抗うのは、
あまりにも浅ましいし、周りまで
巻き込んでしまう。

それならば損害を最小限にして、
次につなげる。負け戦の殿(しんがり)の
ようなもの。

この覚悟のあるリーダーはついていく
価値がありますね。

ところで傾いた組織を立て直すことも
できず、機構改革で統廃合もできない場合、
リセットの必殺技があります。

残酷な話、人身御供をささげるというもの。

具体的にはどういう事かというと、
以前地元市役所を警備してた時、
政治的横やりで

次回の入札には、わが社を入れないと
いう市議会議決がなされました。

そうなると別会社を作って、入札に入る。
よくある話です。

しかし出来たばかりの会社が、入札要件に
入れるかという問題がありました。

そこでクライアント側の係長が、いろいろと
便宜を図っていた。新しく作った別会社で
落札できるように。

これ、やり方があからさまだったようで
同業他社にバレバレだったようです。

結局落札することができず、大きな損を
出す羽目になりました。

問題はその後で、落札をクライアント側の
係長と工作していた直属の上司は、借金で
首が回らなくなり、約1年後行方不明に。

一方係長は、落札失敗後別部署の課長に
昇進したものの、病に倒れ定年を待たずして
逝去しました。

もともと無謀な落札工作であったのは、
解っていたはずです。気づいた時には
もはや引き返すこともできなくなっていた。

行くとこまで行って、クラッシュした
挙句犠牲を強いられるという、残酷な
リセットが待っていたのです。

落札できないことは、入札の数か月前に
分かっていたはず。それでも白旗を
上げることは、許されなかった。

傾いた組織を浄化する、残酷なリセット。
当時の係長や直属の上司の在り方を見るに、
不憫な想いを抱いていましたが


この結果から二人とも根は悪くない、
真面目な人だった。そう思います。

因果応報と言うと、残酷に聞こえますが
自らの身を犠牲にして、責任を取ったのです。

責任を取らない人ほど、美味しい思いを
する世の中で、組織をリセットする
ケジメをつけた。

それが後世に生きる人たちに向けた、
ケジメだったのです。悲惨な結末では
ありましたが

禍根を絶ち、後の人たちに災いが
及ばないようになったに違いありません。

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