攻撃的に言うと


今回は、警備からの転職で行き詰りやすい
留意事項の一つについて語ります。



結論を言えば、どんなに正しくて、良い意見
でも「攻撃的に言うと全てゼロ」ということ。



男社会はマウントの取り合い。特に警備は
相手を力で抑えれば勝ちみたいな傾向が。



それを他の職場でやってしまったら
どうなるか。まぁそんな人は転職も考え
ないかもしれませんが。



攻撃的に言う、言い換えれば言葉の強い
人は、自分の弱さを隠したい。



攻撃的な態度では建設的な話は
生まれません。



弱い犬ほど良く吠える、という事ですね。
自分に自信がないと見えます。



自分の弱さを隠す手段として、他人を下に
観ることが、周囲を不幸にさせてしまう
ならば、由々しきこと。



他人に敬意を持つことができない事が、
態度に現れる。ゆえに、言葉がキツイ人に
信頼は集まらなくなってしまう。



これ、僕にとっても身につまされる事
です。



あと知識も経験もない人は「絶対にそうだ」
「間違いない」という言い方をよくします。



何もわかってない人ほど断定を好むの
かも知れません。



事実ベースでこうなる、といった話なら
ともかく



これこれこうだからそうなる可能性が
高いと言った方が信頼されませんか?



こういった虚勢は、新しい職場で
見抜かれないとも限らない。



仕事で成果を出しさえすれば認められる。
そんな考えなのかも知れません。



成果は出さないよりも出した方が良いに
決まっています。



しかしながら、仕事ができても嫌われる
人は、長い目で見て信頼関係を築けない
のではないでしょうか。



もう一つの留意事項は、丁寧語で喧嘩を
売ってしまう。警備でもよく見かける
光景?かも。



言葉が荒くなければ、攻撃的にならない
とは限りません。



「そんなこともわからないんですか?」や
「頭は大丈夫ですか?」とかもNG。



そんな相手の矛盾を突っ込むと、逆切れ
するか、見苦しい言い訳を始めるもの。



こうしてみると、どんなに正しくても
攻撃的に言うとゼロ、それどころか
マイナスになる可能性も大。



例えば、上司と言い争いをして勝っても
相手が立場が上なら、いづれ報復されます。
人事権を持っているならヤバいです。



正規雇用の知人(50代)に、朝礼で
課長と言い争いをしていた人を知っています。



言葉上は勝っていても、人事権を発動され
遠隔地への異動を命じられました。なんと
その人は退職を選択。



そして、非正規職員として同じ職場に戻って
きました。やっている仕事内容は同じです。



相手を言い負かした代償が、年収1/3に
なるとは・・・給与よりも大事にしたかった
ものがあったのでしょうか。



こういった人は、人間関係でもトラブルの
起点になっているケースが多く、要注意。



上司でなくても、言い負かした相手の背後
に、力のある人間関係が潜んでいたり
します。禍根が残るわけです。



人を力で抑えるデメリットを熟知して、
新たな職場に臨んで欲しいものです。



本人は成果を挙げたようでも、
仕事をやっているつもりに
なっていると、トラブルを引き寄せる。



要は生産性がないから。生産性とは人間
関係の余計な葛藤を生む、デメリットも
含みます。



または仕事自体で成果を上げていても、
他の部分で生産性を損ねている。
攻撃的に言って、相手を抑える。



人の気持ちを考えない発言がどれだけ
生産性を損ねているか。



これは警備やサービス業など、労働集約型
の仕事では軽視されがちです。



話は少しそれますが、警備時代の同僚で
自分の正しいと思った事なら、お構いなし
に主張していい、という人がいました。



言っている事は正しく、それに伴う行動も
しています。しかしながら彼を知る人の
評価は、芳しくありません。



「〇〇は口だけ」と揶揄される始末。
結果を凌駕する、デメリットを発生させて
いたのです。



それは何かといえば、人間関係の軋轢。
トラブルメーカーに成果は認めないと
いうことか。



ビジネスもそうですが、正論であっても
人前で恥をかかせたり、面子を潰す行為は
禍根を残します。



後日別の警備会社が新たな施設を取り、
元同僚から誘いがあったにもかかわらず
前出の彼は移籍できなかったそうです。



こうやって、人間関係で角を立て過ぎると
ここ一番で身動きができなくなってしまう。



若い時ならともかく、中年以降は
「人柄」「人間性」がものをいいます。
経験と教養に裏打ちされればベスト。



誰に仕事を頼もうか、と思った時に
パッと思いつく人になろうでは
ありませんか。



もし貴方が、上記のような力で抑えた
者勝ちのデメリットに、苛まれている
のであれば



自己責任ではありますが、新天地を求め
転職するのもやぶさかではありません。



より社会人として、レベルの高い環境を
求めて。



こうやって、自分が一番正しいのに
行動もしているのに、なぜ評価されない
んだ。

どんなに正しくても、攻撃的に他人を
押さえるデメリットは、長期的に出て
来るのです。



その人の運の傾向といって形で出てくる。



それ故、中年以降はその人がどんな
パターンで失敗しているか「結果」を
見れば、人となりが見えてきます。



若いうちはともかく、中年以降になり
他人の気持ちを考えない主張は、いい歳
こいて何言ってんだ、という評価に。



人間丸くなれ、というのはこの戒めかも
知れませんね。



ものの言い方で、印象は全く違ってくる。
とは言え、具体的に何から始めれば
いいか分からない人もいるでしょう。



そういう場合、まずは枕詞に着目する。
枕詞(まくらことば)は主に和歌で
使われる修飾語。



ビジネスにおいては、前置きで使います。
「恐れ入りますが」「恐縮ですが」
「あいにくですが」などのクッション言葉。



いずれも、角が立たないように配慮する
言葉です。上記の攻撃的に言う人はこの
枕詞がありませんよね。



枕詞を有効に使える人は、仕事でも
円滑に進めるパフォーマンスを発揮
するに違いありません。



枕詞に留意するだけで、与える印象
はかなり違ってきます。



民度の低い職場は、自分の落ち度を
棚に上げ、他人の粗さがしをして攻撃
することに快感を感たりするものですが



エスカレートすると、不毛な潰し合いに
発展します。私にも経験がありますが、
こんな職場はもはや手詰まりです。



どうせ転職するなら、
人間関係の配慮、すなわち言い方への
ある職場で働いた方がいい。



少なくとも人間関係で角を立てる、
トラブルメーカーにならない
ようにありたいものです。

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