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今回は、いささか挑発的な記事に
なります。
警備でリーダーを任されるような人は
もう少しましな待遇の仕事に就こう。
もちろん、警備が天職だったり
今の会社の待遇に満足していれば
話は別です。
行く行くは現場から事務所に上がり、
管制や管理職の道を用意されている
人もいるでしょう。
僕が見る限り、警備の責任者はバイト
リーダー的な立ち位置で、僅かな手当
と引き換えに多くの負荷を抱えている。
待遇は個人の能力ではなく、業界の相場
で決まります。
貴方が責任者の職責を全うしても、5年後
10年後、待遇は上がるのでしょうか。
歳だけは取っていきます。
もし貴方のキャリアを高く買ってくれる
会社があればいいのですが、業界の現状を
見れば、そうなる可能性はあるでしょうか。
リーダーの職責の延長上に何があるかを
考えれば、暗澹たる気持ちになりませんか。
一旦派遣社員に転職して、実績を積み
正社員を目指すべきという人の意見を
見ました。まぁ30代まででしょうが。
その人曰く、会社や人間は貴方に
尽くしますと忠誠を誓っている人を
軽んじる傾向があると。
どんなに今の環境で頑張っても、その
延長上に何があるのかを考えましょう。
これが平隊員だったら、ルーチンワーク
を粛々と行い、面倒な事は責任者に振れば
いいのです。
責任者はそんな自分の立場を利用して、
楽をしようとする狡猾な平隊員を使わなく
てはならない。全員ではありませんが。
使う側も狡猾です。これもすべてでは
ありませんが、リーダーや責任者を
見込んだ隊員は徹底的に捕縛する。
頻繁な現場異動、指導教育責任者など
資格取得の強制、要するに考える暇を
与えない。
理由は、もっと待遇のいい他の仕事に
行かれては困るから。
わずかな手当で、年金まで働いてくれる
責任者は手放したくない。
そんな背景でリーダーや責任者は、
今の仕事にとどまらない価値を
生みだしている。
こう言うと、人事の成り行きや他にする
人が居ないからといった理由で、自分は
責任者になった、本来はその器じゃない。
そういう人が居ると思います。
それでもリーダーをしている時点で有能
なのです。
組織の事情や、人事のめぐり合わせで
リーダーになったというのも、縁なの
です。
本人に自覚は無くてもリーダーという
縁を引き寄せることができるなら、
もっといい待遇の仕事があるはず。
私見ですが、転職は縁とタイミング。
この2つが最重要です。高望みしなければ
相応の環境を引き寄せることが可能。
貴方がリーダーや責任者に推されたのは
自分のやるべきことをしっかり遂行して
いるからではないのですか。
警備に限らず、やるべきことをやっている
人は意外に少ないもの。ルーチンワークで
あっても、適当に手を抜いたり・・・
それを要領とするのも一つの生き方で
しょう。但しそんな考えの延長には
より良い待遇の仕事はない。
実際に転職するにあたり、選択肢の少ない
中年以降はどんな戦略を以て臨めばいいか。
但し、転職は自己責任でお願いします。
ヒントは非正規であっても、できるだけ
大きな組織に行く。それも労働組合が
しっかりしている組織。
そうするメリットとは、福利厚生です。
待遇の薄さを、福利厚生がカバーして
くれる。
非正規であっても、長く勤めるには
労働組合があった方が安心です。
貴方は転職先でも、リーダーや責任者
のようなポジションで仕事をしていく
ようになるでしょう。
もしそれが割に合わないと感じたら、
大きな組織のリソースを活用して、
人脈を作っていく。
実績と人脈を作っていけば、辞めても
他の部署からお呼びがかかる、なんて
ことも。
僕はリーダーや責任者は長く続ける
必要はないと思います。職務経歴書に
箔をつけることはできますね。
そもそも割に合わない立場がリーダー
なのです。だからこそ、もっといい
待遇を求めて転職してもいいじゃないか。
狡猾な上司と部下の板挟みになって、
人生の時間を無駄にしないよう、相手の
思惑には気を付けましょう。
例え警備であっても、培った
リーダーシップは財産なのです。
割に合わない立場で、ブラック部下に
煮え湯を飲まされるなど、理不尽な
想いをすることもあるでしょう。
また、パワハラ上司と文句だけ
百人前の平隊員の板ばさみになって
葛藤した経験も財産です。
そんなことまで職務経歴書に書く
ことはありませんが、面接で雰囲気を
醸し出しましょう。
ところで、外資系企業では
リーダーシップに経験を採用の
大きな条件にしている部分がある。
それはなぜか。
日本では「船頭多くして船山に上る」
なんてことわざがあるように、
リーダーは多すぎると困る。
しかし外資系では、リーダーシップが
ある人は、優秀な部下にもなりえると
考えるようです。
例えば、飲み会の幹事をやった事が
ある人なら分かりますが
期限になっても、出欠の返事をして
こない。当日連絡もなく遅れてくる。
飲み放題のコースと分かっていながら
当日、自己本位な注文はできないかと
言ってくる(別料金になりますよ)。
こんなことをしたら、幹事が困ると
いう配慮がないのが、リーダーシップ
経験のない人。
それ故、上司が動きやすい環境を
作れるフォロワーシップがあるのが
リーダーシップ経験者。
もちろん、そんな経験がなくても
気配りに長けた人なら、幹事が困る
ことはしないでしょう。
しかしながら、リーダーシップ経験の
真価は、責任を持って人や組織を
動かした実績にあります。
責任者として、人と協働して組織を
動かし、小さくても成果を出せれば
合格です。
先ほどの飲み会幹事の話もそうですが
リーダーシップは、若いうちから培う
ことが可能。
逆に言えば、中年になってからでも
遅くない。これまでの人生経験が
活きてきます。
自分が向いていないのに、責任者を
任された。嘆く気持ちは分かりますが
それなりのタレント性があるから、
責任者やリーダーという役割が
回ってきたのです。
警備員からの転職、特に異業同職の
転職をするなら、リーダーシップは
強力な武器となります。
末端の平隊員で、好き放題文句を
言っている人とは、一目置かれる
はずです。
どうせ転職するなら、警備の仕事に
理解ある職場に行きたいもの。
その際、警備隊をまとめる
リーダーシップは、評価されるに
違いありません。
既得権益にあぐらをかいて、
自らの居場所を快適にすることに
躍起になったリーダーでなければ
理不尽な中、職務に忠実に仕え
結果を出してきた姿勢が
面接で発する言葉に箔が付いて、
相手に刺さると信じています。![]()

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