運と実力の区別をつけよう


転職はどんなに戦略的に動いて準備しても
運の要素を排除できない。
これまでの転職を振り返った実感です。



今回は、自分が今の環境でいられるのは
運が何%で、実力(計画)が何%かを分析
して、運の良さも認めましょうというもの。



加えて、運を上げることが転職にも
有効だという話をします。



実際、転職が上手くいく(ここでは5年以上
続いたものと定義します)のは、運の要素
なくしてありえません。



一方、ほぼ実力(計画)だけでできること。
例えばバイクで交通誘導警備の現場に向かう。



これは前日に場所と時間を確認し、事故なく
移動すれば、99%達成できます。
事故に遭わない、という運が1パーセントか。



自分に現実をコントロールする裁量権が
与えられ、遂行できるものが実力(計画)
において達成可能です。



翻って転職はどうでしょうか。求人ガチャ、
部署ガチャ、上司ガチャ。3段構え。



求人内容と実際の仕事が違う。面接などで
ある程度確認できますが、入ってみないと
分からない部分は排除できません。



部署ごとにしきたりが違ったりします。
そこに馴染めるかも運ですね。



そしてパワハラ上司が居たら、詰みです。
組織の人事次第です。



上記3つは、いずれも自分では
コントロール不能なもの。



警備員を続けるのもそうです。足腰を悪く
して、交通誘導警備を続けられなくなった。



施設警備の入札に負けて、上司との相性が
悪かったので、次の受け皿がなくやむなく
退職した。(わが身に起こったこと)



僕は警備でほぼ実力(計画)通りに行った
ケースもあります。当時僕は10年近い
業務経験があり、施設警備2級も所持。



自分が最後に勤めた地場中小警備会社
D社は、フライング気味と言いながら
社長自ら採用の電話をかけてきました。



但し、採用されたのは実力でもその後の
事は、運です。続くかどうかは運次第。
その理由は、上記の通りです。



警備員を長く(5年以上)続けるのも
運なのです。



但し自分のように経験と資格があれば、
採用自体はほぼ実力で勝ち取れます。
警備員は慢性的に不足してますから。



ここまで書いてきて、運とは何のための
ものなのか。



この記事に限って言えば、仕事を続ける
ための運です。



転職先で、パワハラ上司がおらず
仕事を覚えるための同僚に恵まれ、
成果を上げ、5年以上続く。



これは運よくしてしか成しえないもの
なのです。自分の運に自信を持っていい
ですが、感謝も忘れないように。



困るのは、採用はともかく
続いてるのは計算通り、自分の実力が
全てだ、といった傲慢さ。



組織は生き物です。環境に沿って
変わっていきます。いつまでも自分に
とって都合のいいものじゃない。



組織の変化も、自分にとって対応可能な
範囲内で収まった。異動でパワハラ上司が
来なかった。これも運です。



何を言いたいかと言えば、傲慢になると
運から見放されてしまう。こういう人は
大抵、味方が少なく敵が多い。



運というものは、人を媒介にして
運んでくるものです。



無駄に敵を増やすという事は、
運からも見放されているのに近い。



運から見放されていなければ、今の職場
が合わなくなっても、別の職場との縁が
ある、というように運んでいきます。



採用にしても、自分より適した人が
応募してこなかったから。実力が
100%というわけではない。



自分より実力のある人が、応募して
こなかったから、または辞退して
くれたから採用された。



このように、見えないところで誰かが
動いてくれて、恵まれたというケースは
少なくない。



歳を取るほど実感するものですが、これに
気づかない人も残念ながらいます。周囲に
対する態度に出てきますね。



警備現場でよくある権力闘争の毒に侵され、
自分がこの職場をコントロールしている、
抵抗勢力を抑えていると思っている人。



そんな人でも、会社幹部が動けば一瞬で
丸腰になります。転職もうまくいくはずが
ありません。



自分が誰のお世話になっているか。それを
理解せず無軌道な批判を繰り返せば、運が
離れていく。



そんな人とは距離を置くことが、警備から
の転職で上手くいく第一歩なのです。



中年以降の転職で、大事なのは
仕事運を上げ、もう少しましな
環境(居場所)に身を置くこと。



市場価値を高めるのも有効ですが、
中年以降は積み上げてきたものが
ものをいいます。



それならば、仕事運を上げて
もう少しいい縁をゲットする。



この仕事運を上げる事に留意する
ことが、中年以降の転職でコスパ
タイパがいい。



仕事運を上げると言いましたが、
無意識であれ、仕事運を下げる
行為を慎むだけでも、違います。



例えば、上述したように
お世話になっている人や組織へ
無軌道な批判をしない。



恩を仇で返すことは、人生
そのものに、マイナスとなって
返ってきます。



もっと恐いのは、恩を恩だと
感じていないこと。その上での
振る舞いは、人間性を見られる。



自分が成果を挙げたようでも、
陰で根回ししてくれた人が
いるのかもしれない。



そこを自分を実力100%の
ようない振る舞いをしていると
そのうち、運に見放される。



具体的には、理不尽な形で
ミスを押し付けられる。



どこにでもあるようなミス
なのに、自分がやった時だけ
糾弾される。



これまでの傲慢な生き様が
そうなってきたと、周囲の人は
思うようになります。



また、自分が成果をあげている
仕事ができると思っていても



自分の知らないところで、誰かが
尻拭いをする羽目になっているとか



人間関係に余計な軋轢を発生させ
その調整にリソースを割かれるとか



余計な仕事を増やして、生産性を
下げてしまっているとか、成果を
帳消しにする行為をやっている。



あと、他人の時間を奪っている
自覚がないのも生産性を下げます。



それらに気づかず、尊大な態度を
取り続ける限り、仕事運が上がる
ことはないでしょう。



自分もかつて、そうなってしまった
時期がありました。鼻持ちならない
奴と思われていたでしょう。



しかし、警備業界で転職を重ねる
うちに、理不尽な目に遭い叩かれる
ことで、目が覚めて行った。



と同時に、警備業界脱出のビジョンを
描くことができたのです。



ここに来ている皆さんは、自分の
ような遠回りはいらないと思います。
デメリットを知ったのですから。



あの人は運がいい。ただ羨望の
まなざしで見るだけでなく



なぜ運がいいのか。日頃の振る舞い
そして生きざまを見るようにすれば
仕事運を上げるヒントになる。



悪い見本は他山の石として、
良い見本は模倣のヒントとして、
仕事運向上に活かしていきましょう。












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