今回は、警備を含む非正規雇用など
弱い立場で働く人が、制度を使って
少しでも得をする方法を語ります。
今自分は、非正規雇用に従事しています。
それでも警備時代よりは、福利厚生に
恵まれる職場です。
しかし何年勤めても退職金はありません。
それどころか、勤続年数が増えれば増える
ほどコスパが悪くなる。
基本的に1年ごとの更新なので、長く
なると、別の人と入れ替えようかと
考える管理者もいます。
姑息な方法で無期転換を阻む管理者も。
加えて、君は長いから職場のリーダーを
やって欲しい、なんて言われ新人が来た
時は、教育も担当することに。
昇給もなく、雇用継続の危機を抱え
退職金もない。
警備でも同じような事情ではないの
でしょうか。
大手以外は退職金もなく日給月給制で
しょう。ボーナスはあっても寸志程度。
資格手当や責任者手当があれば、
少しはましでしょうが、雀の涙程度が
実情でしょう。
そんな環境で働く人達にとって、制度を
うまく活用する知識で差が付きます。
それは、挑発めいた言い方になりますが
失業給付を退職金の代わりにする。
警備業なら、離職しても就業しやすいのを
逆手に取ります。
入札に負け、現場を失うタイミングなど
で退職し、ワンクッション置いて別の警備
会社に就職する。
このワンクッション、業界内転職をする
際に別のメリットがあり、ライバル会社に
転職する際、引き抜きと思われないため。
失業給付の条件を満たしていることが必要
ですが、うまくやれば再就職手当という
ある程度まとまったお金が入ります。
中には、辞める時に現場を取り返したら
数年後呼び戻して欲しい、と上司に
約束する強者もいるでしょう。
このレベルになるには、最低でも検定2級
を持ち、その現場でベテランの域に達して
おり、上司との関係も良好であるのは必須。
かなりの高等テクニックです。
これを数年ごとに繰り返せば、一財産築ける
と豪語していた警備員さんを知っています。
警備員の宿命として、長時間労働があります。
残業が多ければハローワークに申し出て
会社都合退職扱いになることもあります。
会社都合退職といえば、普通会社が倒産したり
リストラされたりといったケースを想定する
ものです。
例外的に残業時間でも認定されることが
あります。
その際は、勤務時間を証明できる証拠を
しっかり残しておきましょう。
タイムカードや時間が記載されている
伝票のコピーを取ったり、パソコンの
ログイン&ログオフ画面の撮影など。
残業時間について説明すると、以下の
3パターンに分類されます。
離職日の属する月の前6か月間のうちに、
①3か月連続した45時間
➁1か月で100時間
➂または2~6か月平均で月80時間を超える
残業および休日労働。
これらは過労死など健康上の障害が発生する
おそれがあることから、例外的に会社都合
退職として扱われることとなります。
施設警備なら月45時間の残業など、恒常的
に発生していたり
交通誘導警備では年末~2月の繁忙期なら
余裕でクリアする人も少なくないでしょう。
あとパワハラでの退職もそうです。
但しこれ、録音など証拠が居ります。
離職票では、自己都合退職になっている
けれど、上記のような事情があった。
会社都合退職にできないか。
離職票を持って、ハローワーク窓口に
行った時、こう申し立てます。審査され
認められれば会社都合退職です。
再就職手当をもらうにせよ、職業訓練に
行くにせよ、会社都合退職扱いになると
グッと有利になります。
自己都合退職でもそうですが、再就職手当を
受給して前職より賃金が下がった場合に、
就業促進定着手当が出ることがあります。
これは、再就職先の賃金が離職日前の賃金より
低い場合に
基本手当の受給残日数の40%(又は30%)を
上限として6か月間の賃金差額分を一時金
として支給するものです。
ポイントは以下3つあります。
➀再就職手当を受給した方が対象
➁再就職先で6か月以上雇用保険に加入
➂再就職先の6か月間の賃金が前職(離職前)
の賃金より低い
終身雇用でずっと勤めていれば、失業給付や
再就職手当を貰うことはないでしょう。安定
した雇用と引き換えです。
警備のような不安定な雇用だからこそ、
制度をうまく使ってセーフティーネットに
する知恵が大事なのです。
上記は、警備業を例にとっての説明ですが
警備以外の職に就いても知っておくと
武器になります。
本ブログで何度も勧めている職業訓練も、
失業給付の残日数によって、受講できるか
どうかが決まってきます。
これが会社都合退職であれば、かなり
優遇されたりします。この辺は退職して
ハローワークで聞いてもいいですね。
不安定な仕事に就くほど、制度を熟知
して、武器にする。本来なら義務教育で
教えてもいいくらいです。
かく言う自分も警備業界が嫌で、脱出
よろしく今の仕事に就いた訳ですが
制度に関する知識が頼りになったのは
否めません。
加えて転職先に労働組合があれば、
労働法に詳しい人がいるはずです。
使う側も、労働法はもちろん
労働契約書の内容を熟知していない
ケースがあり、油断なりません。
そんな時、労働組合を通して
これは違うんじゃないかと異議を
申し立てる事もできます。
個人では挙げられない声も、
労働組合を通じてなら、挙げられる。
個人vs組織ではなく、組織vs組織。
自分で知識を積み上げるだけでなく、
組織を通じて声を挙げる事ができる。
弱い立場の労働者なら必須です。
制度を武器に使うには、個人だけ
ではなく、団体戦に持ち込む。この
方法も知っておいて損はない。
このように、自分が警備業界を脱出
するプロセスで、身に着けたライフ
ハックだったのです。
まるでロールプレイングゲームの
プレイヤーが、装備を強化しながら
経験値を積むがごとし。![]()
一定のレベルになった所で、ボスが
出てきて、倒したら新たなステージに
行ける。
その際留意したのは、理不尽を理不尽な
まま終わらせないといった、リベンジの
精神。
働いていれば、理不尽なことは
いくらでも出てきますが
最低でも法律や契約から逸脱するなら
是正を求めるべきです。
そのための理論武装が、労働法の
知識であり、アップデートの
実態も知っておく必要もあります。
そして一人では反撃できなくても、
組織(労働組合)の力を借りて
反撃する。
労働者の権利意識を高めることで、
使う側の理不尽を指摘し、是正を
求めれば、一目置かれるでしょう。
もし頼れる労働組合が職場に
なければ、社外ユニオンを頼る
方法もあり。
一人でも入れるユニオンもあり
吟味は必要ですが、選択肢として
知っておいて損はありません。
非正規雇用の退職金とは

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