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今回は、実力をつける事によって
運もついてくる、という話です。
運も実力のうちと言えば、ビギナーズ
ラック的な意味も含まれると思いますが
今回はそれとは違う意味で語ります。
実力についてくる運、特にリーダーを
期待されるくらいの人について
フォーカスしていきます。
警備では最高の成果とは、トラブルが
なかった、もしくは小さなミスが
あっても大きなトラブルにならなかった。
リーダーや責任者は、部下を指導は
できても、つきっきりでいる事は
普通できません。
そんな自分のコントロール外について
威力を発揮するのが運なのです。
その人の持っている徳のようなもの。
自分が責任者で勤務している時に、
ある部下がヘマをやらかした。
徳のある責任者なら、話が大きく
ならないのに対し、その逆の人もいる。
人間はミスをする生き物です。
パソコンのように指令(通達)を出せば
一発でその通りに動けるわけじゃない。
リーダー側が、部下が100%理解できる
ような指導をするのは無理。(理解して
もらう努力は必要)
そうなると人間である以上、落ち度やミス
が出てきます。それが許されないなら
二重三重にチェックを設けるしかない。
しかし実際、金銭や時間の制約でそれが
できない場合も多いものです。
クライアント側の方針もあるでしょう。
僕が言いたいのは、責任者の運(徳)で
回っている現場もあるということ。
部下がミスをしたけど、責任者または
他の隊員がカバーして事なきを得た。
逆に責任者の指示不足でトラブルに
なるところを、部下の機転でリカバー。
こんな背景には、部下との信頼関係を
ある程度築けている、という前提が
あります。
では、運を伴ったリーダーになるには
どうすればいいのでしょうか。
これをやればOK!といったものは
ありませんが、やっちゃいけない
行為はあります。2つ挙げます。
一つは、マイナスの言葉を吐き続ける
事。
仕事をしていれば、理不尽なことは
いくらでも出てきます。だからと
言って、批判しまくるのもどうかと。
信頼できる人への愚痴くらいなら
ともかく、無軌道なレベルの批判は
仕事運を下げます。
他人を批判をするのは気持ちいいもの
ですが、それを聞いている方はどう思う
のか。
どれだけまめに動いて指導しても、
マイナスの言葉はそれを帳消しにする
程の威力がある。
結局成果が付いてこず、この人は
口だけだな、という評価になって
しまうもの。
警備員時代、言っている理屈が立派で
行動もマメにしている同僚がいました。
しかし彼を良く知る人からは、あいつは
口だけどいう評価に。
その原因は、マイナスの言葉が多く
他人への批判やその舌鋒鋭い事が、
角を立てていたのです。
結局、彼の言動は人や組織を動かすに
足らず、ただうるさいだけと評価され、
口だけという結果に。
そんな人に、言動の矛盾を突っ込むと
怒り出します。または見苦しい言い訳を
始めます。リーダーには向きません。
もう一つは、職権乱用。
部下はダメで、自分はいいといった
ダブルスタンダードの上司はいません
でしたか?
こんな人が隊長クラスだと、いつ掌を
返されるか分からないので、顔色ばかり
うかがうようになります。
それが昂じて、お前はクビといった
パワハラレベルになれば、恨みを買う。
自ら徳を損ねているようなものです。
実際それで警備隊が崩壊したケースも
見てきました。
実力のあるリーダーは指導力が
一定以上で、実務面でも
合格点に達しているリーダー。
それに加えて運の後押しもある、と
いったところでしょうか。
運だけで、トラブルがないといった
成果を積み上げられるほど、警備の
仕事は甘くありません。
運を呼び込むには力、力を裏付けする
には運、と勝負の世界では言われて
います。
メンバーをモチベートして
大難を小難に、小難を無難にして
乗り越えていくのがリーダーの役割。
運と実力を養い、一定以上の成果を
出したら、もう少し上の環境を目指す
のもありではないでしょうか。
というのは、この職場はもう卒業だなと
感じる場面が出てくるから。もちろん
警備が天職であれば話は別です。
自己責任になりますが、もう少し
いい待遇の仕事を探す。
同職異業の仕事がいいでしょう。
警備会社としては、辞められれば
困る人材でしょうが、会社側も貴方の
実力と運に報いる必要があるのです。
待遇と実力(運)がマッチしなく
なると、人事がギクシャクして
きます。
そして周囲が、なんでこの人は
こんなところで頑張っているのかと
噂するように。
もちろん転職となると、行く先の
職場に対して、市場価値を高める
ことは必須と思われますが
高望みしなければ、仕事運を上げる
ことによって、よりよい縁を得て
転職するということも可能なのです。
この方法が中年以降の転職において、
コスパ・タイパが良いと観ます。
言い換えれば、高望みしない代わりに
自分の居場所を見つける。そのために
仕事運を高めて準備する。
そこでより良い縁を呼び込むには
どうしたらいいか。
月並みですが「強く望む」こと。
私が警備業界からの脱出を成功させた
原動力は
警備の仕事が嫌で嫌でたまらないと
いった感情でした。
いつかこうなったらいいな、という
ヌルいものではなく、絶対にこうなる
絶対にこうする、というコミットメント。
人間、追い詰められないと本気に
ならないものですが、生半可な
決意では、現実も動きにくい。
そうして苦し紛れにとった行動が
ヒットした、なんてこともあったり
します。私がそうでした。
もう一つ、メンタル的にフラットな
気持ちになること。
例えばいろんな理不尽があったけど、
使う側も使われる側もお互い様
だったね。
私が最後の警備会社を辞めた時、
そんな精神状態だったのです。
一つの悟り状態だったかも。
メンタル的にささくれ立っていると、
より良い縁は得にくい。人や組織への
恨みつらみが、縁を遠ざける。
逆に自分の正義ばかり振りかざして、
敵を作り過ぎるのも、運を遠ざける。
なぜなら、職場を辞める時の境地
(精神状態)が、次の職場環境を
暗示しているから。
これは私の経験則からです。
強く望み続け、メンタルを整える。
運を呼び込むには、この2つが
ポイントと観ます。
やるべきことを淡々とこなしながら
敵を作り過ぎず、強く望み続け
チャンスを待つ。
チャンスは、受け入れる準備が
出来ている人に気づくよう、
やって来るものです。![]()


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