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今回は、主に人間関係で悩む皆さんに
ビジネスも含む形で、理想の勝利とは
何かを語ります。
出典は孫子の兵法から。皆さんも聞いた
事があるでしょう。今回はある解説動画
を基に紹介(リンク後貼り)します。
2500年の時を経て、ビジネスや
人間関係に応用できるその教えの中、
抜粋して紹介します。
「相手を打ち破って屈服させるのではなく
相手を傷つけることなく降伏してもらう。
これが勝負ごとにおける理想の形だ」
「誰の目から見てもはっきりと分かる勝利。
戦いに勝った結果、周りの人間が立派だとか
凄いと思うようではだめなのだ」
「目指すべき最高の勝利とはそんなものでは
ない」
「真の戦上手とは普通の人間では見分けが
つかない勝ちやすい機会をとらえ、そこで
勝利を収める」
「故にそこには人目を引くような
華やかさや名誉もない」
ここまでで、皆さんの周りの人間関係で
想いあたる節があるでしょう。
警備に限ったことではありませんが、
可能な限り派手な目立った勝利に
価値がある。
力でねじ伏せてマウントを取る人。
そうやって自分の凄さで周りを抑える。
但し立場の上の人を相手にすれば、
途端に卑屈になったりします。
そういった人は、他人や制度の粗さがしが
得意で、それをあげつらって大騒ぎします。
そこに隙があるのです。
そんな人は、必ずトラブルを引き寄せます。
失敗と言う、結果を出すまで待ちましょう。
というのは、次に続きます。
「こういったことを心得ている人間は決して
勝負に負けない。なぜなら彼らの対戦相手は
既に敗北しているからだ」
「また自分や仲間が絶対に負けないポジション
に置き、相手が崩れる機会を絶対に逃さない」
「勝利を得るのものは勝利を得てから戦いを始め
負けるものは、戦いを始めてから勝利を求める」
いわゆる、戦わずして勝つ。自滅を待つのが
最も賢明でしょう。または相手が失敗をして
言い訳ができないところを突っ込む。
孫子は戦略の重要性も強調しています。
戦略は戦いを略すと書きます。戦術や
戦闘を省略する事も可能なのです。
「孫子の兵法は相手を屈服させるのが目的では
なく、駆け引きによって無血の勝利を収める」
「力でねじ伏せると、余計な時間や労力、
お金が要る。さらに相手に恨みを与える事で、
余計なリスクを抱える。コスパが悪くなる」
「自分やコミュニティが如何に生き残るかを
考える。ダメだと思ったら逃げていい。
目立った勝利など目指さなくてもいい」
「どんな形であれ。生きて生き抜いていつか
来るチャンスに備える」
このように、相手を立ち上がれないほど痛め
つける勝ちよりも、勝てそうにないなら逃げ
致命的にならない負けの方が大事なのです。
孫子の兵法のテーマは、生き延びる事に
あると見ます。
こいつ気に入らないから、潰してやる。
そうやって戦いを挑むと、勝っても禍根が
残るもの。
またはパワハラ上司と対決して、裁判も
辞さない覚悟で臨む。白黒つけてやる。
世間は狭いものです、いつどこでそいつと
出くわすか分からない。同じ仕返しをしよう
と目論むことになるでしょう。
それならば、一矢を報いる程度に止めて
損切りした方が長い目で見て、
コスパがいいのではないでしょうか。
その時の勝負で勝っても、社会人として
ヒンシュクを買うチートな行為であったり
相手の被害が大きすぎるなら、人生全般に
とって、マイナスとなります。
個人的に孫子の兵法が凄いと思うのは、
戦いは科学的な損得勘定でするのものだ、
というもの。
古代中国の戦略は、易占によって立案
されていたようです。それゆえか王様は
生年月日を明らかにしなかった。
運気が下がる時を占って、攻め込めと
いうことなのでしょう。
対して孫子は、科学性(再現性)を持たせた
戦略を提唱したことで、2500年経っても
読まれ続けている。
上記の動画のリンクを貼ります。科学的な
戦略が、貴方の人生のリスクを減らします。
さて、今回の記事で強調している
「生き延びること」ですが
具体的にはどういうことでしょうか。
真っ先に思いつくのが
「勝てるステージで戦う」
「経験値も武器になる」
いくら正論を吐いて行動しても
上司が評価・協力してくれなければ
成果として認められません。
雇われの悲しい性(さが)ですが
サラリーマンの宿命と言って
いいでしょう。
鶏口となるも牛後となるなかれ、
ということわざも、それに近い。
待遇との天秤次第ですね。
自分の良さや強みが活きない
環境は、労働力を提供して
給料をもらうだけに過ぎない。
その辺を割り切っていけるなら、
続けるのも悪くありませんが
私の警備員時代は、自分の意志と
逆行するようなことを、これでもか
これでもかと、使う側からされた。
業界のあり方に疲れ切っていた私は
一兵卒でいい、穏やかに働かしてくれ。
しかし業界の事情はそれを許しません
でした。地場警備業界の事情です。
第一、検定2級を持つ10年選手が
一兵卒でいられるわけがないのです。
「君には期待している」
「いづれはお前を幹部に」
リップサービスだけは一流。
それでいて、三流の待遇で
使い倒そうとする、業界のあり方に
愛想が尽きたのです。
上記孫子の兵法は、相手がどう
出てくるか読んで対処するのも
戦略の一つですが
多忙な環境に投げ込んで、
プライベートの時間を奪い
思考停止させる。
これが使う側の戦略です。
これに気づいた。気づいた
時には茹でガエルにされる。
こうなるともはや業界脱出しか
ありません、どこの警備会社に
いっても、同じことをされる。
これにたどり着いたのも、
警備業界で従事してきた
経験値だったのです。
指導者・責任者として理不尽な
ことも多々味わってきたけれど、
無駄ではなかった。
逆に、上記の葛藤から逃げて
上手く立ち回っていた人は
今でも、警備業界にいます。
経験値が煮詰まることで、開ける
道もある。逆に言えば経験値が
業界卒業フラグを立てた。
今の仕事についたのは、最後に
勤めた警備会社に辞表を出してから
見つけたもの。
一般的には順序が逆だと批判される
ものかもしれない。但し前述の卒業
フラグが立っていたのです。
加えて求人票に警備業務と書いて
あった。自分の経験が活きるならと
応募したのです。
自分の経験や強みを生かせる仕事
でないと、中年からの転職は難しい。
私が異業同職の転職を勧める理由。
こうして、私は警備業界を去りました。
転職して、10年以上が経過しました。
警備時代の経験より長い年月です。
長く続くのも、勝利の指標です。
いろんな意味で、前職を凌駕する
ことができれば、勝利に違いない。![]()
真に優れた勝利とは何か

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