他力を使うことを知ろう



今回は、自分の過去の失敗談から来る
教訓みたいなものです。皆さんの参考
になれば幸いです。



僕は警備以前から、要領は悪く他人の
後塵を浴びてきました。それは要領が
悪かったから。



しかし、それ以外にある原因を知る事
となりました。それは仕事を自分一人で
抱え込んでしまうこと。



学生時代から、下手な責任感は強かった
僕は、他人を頼らず自分でやり遂げる事に
価値がある、と思い込んでいました。



もちろん受験勉強はそうです。自分で
勉強して結果を出さなくてはいけません。



社会人になって仕事をするようになっても
その傾向は変わりませんでした。



警備員として、責任者を任された時は
「自分がしなければ」と前に出て行く
義務感が突き動かしていたのです。



これが変わり始めたのは、警備業界で
行き詰まりを感じ始めた頃。



ブラック企業化した、全国規模の
ビル管理会社で完膚なきまでに叩かれ
警備業界脱出へ職業訓練を志しました。



電気設備科で、技能的に一番劣る
自分は難しい作業を器用な人に任せ、
別のパートの作業をしました。



但し、別の実習では他人に先んじて
成果を出して、他人の見本になる。



自分は不得手なものは他人に任せれば
いい。その代わり自分が得意な分野で
貢献すればいいのです。



それまでの僕は、自分で何でも
しなければ、といった強迫観念の
ようなものがありました。



もう一つ、他力を使うとは
先人の知恵を使う事。
先人と言っても、目下でもいいのです。



これはうまいな、といったやり方を
真似る。



悪く言えばパクリなのですが、法に
触れず迷惑にならなければどんどん
パクッていいのです。



その他マニュアルなど、成文化されたものも
ありますが、僕の経験の中に取り入れていく
ものが役に立ちましたね。



仕事は個人で行う事もありますが、大体
チームプレーです。他人に振ってみて
意見を募る、という方法もあります。



ここまで書いてきて、仕事ができる人は
他人を知恵や協力を上手く引き出せる人
である、と言えます。



この、持ちつ持たれつの関係性が成果を
出す上で最重要ですね。



誰かを頼る能力と、自分に得意な事を
仕事で活かすは密接につながっている。



天才でない限り、仕事を一人で完結する
ことはほぼない。誰かの力を借りる必要
があるのです。



こうして、他人の力を借りるにはある
条件があります。



それは、敵を増やし過ぎないこと。
周りが敵ばっかりになってしまうと
他人を頼るどころではありません。



マウントを取る事ばかりに躍起になって
いると、自分がピンチになった時に
助けてくれない。



瞬間的な快楽と長く続く不幸はワンセット
と言われます。お釈迦様が説いたようです。
その代表的なものが、他人の悪口。



自分自身も身につまされます。



逆に善行には刺激や快楽はなく、むしろ
ストレスが溜まるものですが、その後の
長い幸福につながる。



人間関係に配慮する事で、持ちつ
持たれつの環境を築くのがベスト。



しかしそれが困難な環境もあります。
自分も経験しました。そんな時はどう
すればいいのでしょうか。



よりよい環境を求め、部署異動や
転職など新天地を目指す。もちろん
転職は自己責任になります。



結果を出せる仕事環境は、本人の
適性もありますが、よき協力者がいる
事が必須です。



自分が活きる環境を探す。これが
自分の転職のテーマでもありました。



ちなみに他力を引き出すには、自分
にも、それを呼び込む徳のようなもの
が必要です。



徳を損ねる行為が、前述した他人の
悪口もそうですが、マイナスの言葉を
吐いてしまう事。



これに留意するだけで、徳(仕事運)は
上がるに違いありません。



かつての同僚で、他人の悪口を言って
こき下ろすことに血道を上げている人
は、仕事運が落ちています。



すなわち、前職より条件の悪い環境で
働かざるをえなくなっている。



人は、中年以降になれば
結果が生き様を示すようになります。



他力を頼れる徳を積み、人生をより良き
ものにしようではありませんか。



さて、他力に頼る事を知ろうと
言うのが、今回のタイトルですが



他力に頼るには、前述したとおり
仕事運が要る。これを損ねてしまうと
孤軍奮闘する羽目になってしまう。



そうならない為には、他人の悪口を
慎む、と言いました。お世話になって
いる、人や組織へ無軌道な批判もNG。



それに加えて、留意して欲しいことが
あるのですが



自分が成果を挙げたようでも、
それができる環境を陰ながら
創ってくれた人がいます。



どの組織でもいるはずです。



そんな人を知っている人の前で、
尊大な態度を取ってしまったら。



コイツはなんて不遜な人間だと
思われる違いない。



そう、仕事運を
呼び込む徳を損ねてしまう。



民度の低い職場では、そんなこと
お構いなしに、言った者勝ち。



お世話になった貢献者に対して、
謙虚に振る舞う知性が欠けている。
そんな職場は、離れるのがベター。



恩を仇で返すのは良くないこと
ですが、もっと深刻なのは
恩を恩と思わないこと。



自分が中心に職場が回っている
ような態度は、いづれトラブルを
呼び込みます。



すなわち、成果を挙げているようでも
トラブルもセットで呼び込んでいる。
少し教養のある人なら見抜きます。



これらをひっくるめて、仕事運と
言うのでしょう。



一方仕事運のない人は、他責にする
のがうまい。本当は自分がトラブルを
呼び込んだはずなのに



上司やクライアントなど、環境の
せいにしてしまう。自らの言動が
引きよせた可能性があるのに。



どんなに正論を吐いて、行動しても
根っこの仕事運(徳)がないと
高い評価を得るのは、難しい。



そんな人が転職を志しても、
上方転職も、難しい。



仕事を粗末にすれば、仕事運が
下がるには、当然ですが



人間関係を粗末にしても、仕事運は
下がるものなのです。周りが
敵ばかりになってしまう。



中年以降の転職は、自らの市場価値を
高めるよりも、仕事運を上げるのが
コスパタイパがいいと言いました。



異業同職の転職を勧めているのも、
この理由です。



となると、いい縁を呼び込める
人が笑うことになります。



逆に、他人の悪口を言い辱めた
人は、変な縁にアクセスする
可能性が大きくなる。



これが、中年以降(以前でもそう
ですが)人間関係に留意する理由
なのです。



宝は他からといわれます。チャンスは
人からやってくる。



今自分がいる環境は、過去の自分が
創り出したものなのです。



となれば、今から改善しても
遅くはないということ。



より良い未来の環境を自ら
創り出していきましょう。









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