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今回は、前回記事「目立たない戦略」の
続編となります。
戦略的に目立たないのは、賢いのです。
能ある鷹は爪を隠す。
余計な事は言わないし、努力は見せないし
1番を譲れる。いい意味で人に無関心で、
無駄に敵を作らない。
賢く思われたいとアピールするのは逆効果
で、自信があれば大きく見せる必要はない
のです。
逆に、マウントを取ってくる輩は
自信がない。大抵他人のやっている
事をチェックして、粗さがしをする。
そこに職場に対する生産性があれば、
前向きな意見具申で、評価される
可能性はありますが・・・
目立つという事は、いい面もそうですが
悪い面も厳しく見られる。
人間と言うものは、要領よく立ち回って
いるようでも、ここ一番という時に
ボロが出るものです。
たまたまやった仕事上のミスが炎上して
話が大きくなってしまう。これ、原因は
何でしょうか。
その人の日頃の行いなのです。他人の
粗さがしをして、攻撃する事により
マウントを取る。
そんな人、警備でも良く見ますよね。
警備以外でもそうでしょう。
彼らは、目先に勝ち負けに躍起になって
もっと大事な事に気づいていない。
人間関係の立ち回りで、
敵を作り過ぎないのもスキルなのです。
対人関係への配慮が、将来の禍根を絶つ
戦略でもあるのです。
これからの時代、嫌われることの
デメリットが、さらにクローズアップ
されてきます。
まぁ嫌われることを恐れるあまり
自己主張をしなさすぎたり、
変に媚びを売るのも考えもの。
全ての人に好かれることは不可能ですが、
敵を作り過ぎたり、恨みを買わなければ
良い。
言ってることがどんなに正しくても、
嫌われていれば、聞く耳も持たれ
ません。
これは、同僚や部下そして委託先の
業者従業員に対しても同じです。
同じ話を聞くなら、この人から聞こう。
同じ指導をされるなら、この人から
学ぼう。
パワハラ気味な人なら、一時的に言う
事を聞かせることは可能でしょう。
但し、その人のいない所でどうなるのか。
途端にいう事を聞かなくなる。それは
指導でも育成でもありません。
その他これまでは、家柄や権威、学歴
などで抑えが効きました。だけれども
これからはそうじゃない。
これとは別に目立っていた人が、
行き詰まり後悔するケースは、
縁の下の力持ちに去られてしまう。
いなくなって初めてその人の仕事量や
質に気づくものなのです。要は梯子を
外されたようなもの。
皆さん、目立たない影の実力者に
なろうではありませんか。
いい面ばかりアピールした手前、
大きなミスをして、凡庸な人物という
オチになったりします。
特に減点法の評価システムの職場は、
目立ったミスをしないことが最重要。
今の職場では冷や飯を食わされて
いても、環境を変え転職先で報われる
ケースもあります。
そもそも目立たない戦略の目的とは
何でしょうか?
ズバリ、生き残るため。
目先の勝利にしがみつき、禍根を残す
ようでは、将来おぼつかない。
僕は警備員時代、そういったリーダーを
見てきました。社会人として痛い部類に
入りますが・・・
敵より味方の多い人は、ピンチに陥って
も、助けがくるものなのです。
捨てる神あれば拾う神あり。
異業同職の転職、すなわち業界外転職を
目指すなら、仕事運そのものを上げて
縁をゲットするのが近道です。
人間関係を蔑ろにし、禍根を残すのは
仕事運を下げます。より良い縁も
遠のいていくでしょう。
そこで人間関係への配慮について、
留意事項を紹介します。
僕もそうでしたが、真面目過ぎる
のは人間関係において逆効果です。
あと、我慢しすぎや頑張り過ぎも
そうです。一見理不尽のようですが、
従来の学校教育も一因となっています。
それについてはここでは置いといて、
上記のやりすぎのデメリットは何か。
自分はこんなにやっているのに
何で周囲の人間はやらないんだ、と
イライラをまき散らすようになる。
いいことであっても、やり過ぎると
不機嫌の元になります。ほどほど、
6割くらいがちょうどいい。
不機嫌な人に、教えを乞おうと思い
ますか?言ってる事は正しくても。
不機嫌は、無言の負の圧力です。
分からないことがあれば聞けと言う
人が、不機嫌では聞こうと思いますか?
聞きに来ないからといって、他人を
責めるようになれば、悪循環です。
そんな人は、いずれ指導力を問われる
事になるでしょう。
目立たない戦略は、人間関係に配慮し
生き残るためのものなのです。
もう少し深掘りするならば、
怒らない=優しいではない。
これはどういうことか。
戦い方を知り尽くした結果、ムダな
戦いを避けているだけなのです。
本当に怖いのは怒鳴る人じゃなくて
静かに距離を置く人。
気づいたときには、もう修復不可能な
関係になってる。
怒ることをしなくても、時折見せる
冷徹な態度で畏怖させるのがベスト。
舐められないためにも。
目立つことはリスクを背負おうという
ことなのです。ここで言うなら怒ると
いうパフォーマンスに対するリスク。
もちろん、今の環境でリスク以上の
リターンが望めるなら、それも一つの
戦術でしょう。
目立たずに仕事運を上げ、周囲が
気づいたときにはいなくなっている。
より良い環境に行ってしまった。
皆さんの周囲を見ていると分かると
思いますが
他人を力で抑えるために
どれだけ仕事運を落としている人の
多いことか。
今の環境で生き残るために、あえて
やっている人もいるでしょう。特に
権力闘争で明け暮れる職場はそう。
但しその延長上に、何があるのかを
想像している人は少ない。
かつて私が勤めた全国系列のビル管理
会社の現場は、まさにそうでした。
警備する現場は、地元に1つだけ。
派閥ができるまでは、仕方のない
ことだけれど、足の引っ張り合い
どころか、不毛な潰し合いに。
私はそれが嫌になって辞めましたが
その2年後、クライアント側の信用を
失い、臨時入札でTHE END。
全員解雇となりました。最後まで
不毛な潰し合いをしていた隊員たちの
その後を聞くと、ロクなものがない。
仕事運を下げる環境からは、速やかに
離れるのも身を守ります。
それは目立たない戦略が、仕事運を
上げることに、寄与しない環境。
次は誰を辞めさせるか、そんな話題が
休憩時間になされているのだから、
無理もない。
悪い意味で目立たざるを得ない環境は、
個人の努力では如何ともしがたい現実が
あります。
この環境で努力して行った延長上に
何があるのか。この想像力がある人が
より良い未来にアクセスできます。
続・目立たない戦略


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