背水の陣はNG


今回は、転職において背水の陣はNGと
いう話をします。



その理由は、転職は運の要素が排除できない。
もう一つは、たかが仕事で命まで取られる
ような、賭けをするメリットがあるのか。



以前の記事でも書きましたが、どんなに
用意周到に準備して、戦略的に動いても
運の要素は排除できない。



ホワイト企業と思って入社したら、
パワハラ上司の部下になった。



景気動向や、会社の方針転換でブラック
企業に成り下がってしまった。



それと「話が違う」ということは
よくあることです。



会社の内部事情は、入ってみなければ
分からない部分が必ずあります。



戦と違って転職はうまくいかなければ、
何回でもチャレンジできる。



そもそも背水の陣とは、潜在能力いわゆる
火事場の馬鹿力を発揮して勝利を収める
手段です。



瞬間的に発揮する能力を、日常で続ける事
ができるのでしょうか。



ブラック企業は、火事場の馬鹿力を標準に
人を使い続けてボロボロにし、捨てます。
その後の責任は取りません。



人生においては「負けるが勝ち」という
場面が多くあります。勝てる時にきっちり
勝てばいいのです。



あの信長でさえも、戦の勝率は3割弱だった
そうです。上手な負け方は下手な勝ち方に
勝るもの。



勝率は低くても、致命的な負けをしない。
あまりにも勝ちにこだわっていると、この
事を、見落としがちになります。



そもそも、これしかないといった一択では
リスクが大きすぎます。



仕事なんていくらでもあるのです。目指す
就職先が、貴方の命を掛けるに値するもの
でしょうか。



ダメだったときの、対処を考える。
言い換えればBプランを用意しておく。
これがリスクヘッジ。



例えば、転職した先がブラック企業で
すぐ離職してしまった。



それを想定して、職業訓練に行くことも
想定しておく。別の選択肢を用意しておく
ことで、気持ちも楽になります。



負けた時の撤退経路を考える。戦では勝つ
ことより、撤退する方が難しい。



この撤退経路、Bプランの立案ですが、
一つ留意して欲しいことがあります。



それは心身のコンディションが良いときに
考えておくことです。



ブラック企業で心身を削られ、もっと言えば
心神喪失に近い状態では、戦略もあった
ものではありません。



とことん追いつめられると、自分は冷静な
ようでも、実際は心が焦げ付いている
ようなもの。



こうなると転職どころではありません。
むりやり転職しても、ろくな環境に行き
当たらないでしょう。



転職先で続かなく、短期間で離職したら。
職業訓練を挙げましたが、失業保険の給付
があることが条件です。



その確認作業も含め、ハローワークに
行ってみる。もちろん離職前に行ければ
それに越したことはない。



ハローワークは仕事探しの場でありますが、
職業訓練の相談窓口としての価値もあります。



また、短期間で離職してしまった場合、
履歴書に記載するか、相談にも乗ってくれ
ます。



ここまでリスクヘッジについて
書いてきましたが、最強のリスクヘッジは
ズバリ、貯金です。



半年間くらい働かなくても、生活できる
貯えがあれば、気持ちにも余裕ができます。



貯金は、個人でできる最大のセーフティー
ネットなのです。



離職して失業給付を受けるにしても、自己都合
の退職だと、数か月待たされます。それまでの
生活費が必要です。



職業訓練に行けば、受講開始日から給付はあり
ますが、自分の都合に合わせてタイミングよく
始まるとも限りません。



逃げ道を金銭面で担保しておく。これで
一旦撤退しても、余裕を持って捲土重来を
期すことができます。



自分はかつて、ビジネスを背水の陣で臨んだ
人を知っています。その時はうまくいきました
が、反動が来てボロボロになりました。



どんな人でも、勝ち続けることは不可能なの
です。



一方上手に負けて、立て直すことができれば
逆襲して、リベンジもできる。



ここ一番の勝利のために、被害を最小限にして
負けるのも、生き残るために必要ですね。



背水の陣といえば、孫子の兵法を思い出す
人もいるかもしれません。



孫子の有名な戦略、戦わずして勝つに
象徴される、その真髄とは何か?



生き延びることにあると思います。
戦略は戦いを略すと書く。戦略で
戦闘を回避する。



そうすれば、損害を最小限に抑える
ことができる。



相手を叩きのめしても、禍根が残れば
その対処に、大きなコストがかかる。



どんなに戦で大勝利しても、敵を滅ぼさ
なければ、禍根が残る。いや滅ぼしても
禍根が残ったりします。



それどころか敵に逆襲され、自らが
滅んでしまうことになるかもしれない。



そうなるくらいなら、戦いを最小限に
して、自ら生き延びる道を探れ。
孫子はこれを言いたかったのでは。



戦も辞さない状況では損失を
最小限にし、捲土重来を期すことを
考慮にいれる。



戦を勝ち負けの二元論で考える
人には、理解が難しいでしょうね。



負けだって勝ちに向かうプロセスに
過ぎないのです。負けが致命傷に
ならなければいい。



タイトルに挙げた背水の陣の最大の
デメリットは、負けが致命傷になって
しまうということ。



たかが転職、何度でもチャレンジ
すればいい。



ただ、背水の陣から学ぶものが
あるとするならば、しっかり
戦略を立て、プランBを用意する。



上手くいかなかった時の作戦立案を
行い、捲土重来を期せるようにする。
要するに保険をかけておく。



これを行うメリットは、メンタルを
安定させ、やるべき事に集中できる。



次の仕事が決まらずに、退職するのは
計画性がないと、批判する意見も
ありますが



そもそも人生一寸先は闇なのです。
プラック企業や、パワハラ上司に
メンタルをやられる可能性もある。



その緊急退避で、次が決まらずに
辞める。当然の自己防衛です。



自分が言いたいのは、次が決まって
から辞めろと言う人は、メンタルを
やられてからのこと考慮しているのか。



SNSで散見される上記の意見は、
所詮ポジショントークに過ぎない。
人生、何とかなる。



このマインドこそが、メンタルを
守る最大の楯となり得るのです。



ただ、制度の利用など知識は必要
ですね。セーフティーネットの利用。
職業訓練もその一つです。



2段構え、3段構えにして事に臨む。
それを構成するのが、貯金だったり
制度利用の知識だったりします。



どうせ背水の陣を敷くなら、何重にも
構えたものがいいに決まっています。






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