今回は、筆者が以前臨時職員として
約1年従事した、地元市役所の仕事
ぶりについて。
高じて、仕事ができるとは
どういうことなのか、にも
迫ります。
話は、筆者が職業訓練を修了する
頃に戻ります。
警備業界での転職に失敗し、
ブラック企業に入ってしまった。
三か月余りで逃げるように退職。
そこから捲土重来を期して、
職業訓練に行くわけですが
もう警備の仕事はまっぴら。
設備管理の仕事を志して、
電気科を選びました。
理由はビルメン4点セットと
言われる中でも第二種電気工事士は
中核となる資格。まずはこれだ。
上記の資格に加えて、危険物乙四や
2級ボイラー技士資格も取りました。
しかし訓練が終わりに近づいても、
設備管理の仕事にありつけない。
経験者の縛りが立ちはだかる。
困った私は、藁をもつかむ思いで
緊急雇用対策の仕事を見つけました。
募集していたのは、かつて警備で
お世話になった地元市役所。
臨時職員として雇用。
面接を経て、採用され警備とは
違った形でお世話になる事に。
10月も中旬になっていました。
上記の求人は、半年間が1クールで
一回に限って更新ができる。すなわち
2クールまでいられる。
約一年後、雇用期間が満了になり
自動退職となりました。会社都合の
退職ではないのが残念なところ。
そしてハローワークへ行くと、
衝撃の事実が待っていました。
窓口に最初に言われたのは
「何日か足りません」
何が足りないかというと、
雇用期間。
失業給付の条件は、雇用保険に
入っていた期間が、1年必要。
自己都合退職の場合ですね。
それに加えて、月の加入期間が
一定以上ないと満たされない。
筆者の場合は、雇用開始月である
10月の雇用保険に入っている日数が
足りない。中旬から雇用されたのです。
これには背景があって、筆者の前任者が
3回目の更新をしようとした。申請を
出したら、人事課に却下された。
このやりとりで時間を浪費し、雇用
開始が遅れた。電話1本入れれば
分かった話ではないか。
最低限のセーフティネットである
失業給付に、あと少しで足りない。
数日追加で雇ってくれよ。
緊急雇用対策は国から予算が出ている
から、使い切らなければならない
だろう。
そんなことを言っても、後の祭り。
失業給付があれば、職業訓練に行き
考える時間も得られたのに。
こうやって丸腰で社会に放り出された
筆者は、警備業界への一時復帰を余儀なく
されたのです。屈辱でしたね。
これから得た教訓は「役人の仕事は
どこか間が抜けている」ということ。
もちろん緊急雇用対策事業は国の
予算が原資で、雇う側も片手間に
なりがちです。
雇う側も仕方なく雇ってやるかと
いうスタンス(特に役所はそう)で、
細部にまで気を配らない。
それがこの結果につながった。
穴の開いたセーフティネットを
差し出して、仕事をしましたよ。
ところが雇われる方は、人生が
かかっている。明日の食い扶持さえ
保証されていないのです。
失業給付のありなしで、その後の
人生が大きく変わってしまう。
役人にはそこまでの想像力はない。
筆者が雇われる直前に、当該課は議会で
叩かれた汚点がありました。課長は
ことあるごとに信頼回復を連呼。
とはいえ、課長自ら敗戦処理投手で
あることは、薄々知っていたようです。
筆者が退職してから1年ほど経ち、
当該課はどうなったか聞いてみると
機構改革で統廃合され、名称も代わり
課長も変わっていました。因果応報か。
この仕事ぶりだからこんな結末になった。
そうとも言えそうです。
上記のケースから得た教訓として、
相手の立場に想いを馳せる能力は
職能力として隠し味的なもの。
やらなければならないことは、
誰でもやる。仕事だから当然です。
ところがやらなくても被害が目に
見えてこない、わが身に火の粉が
降りかからないことはどうなのか。
相手の背負っているものにまで
慮って、行動できるか。
これは短期的には見えてきませんが、
長期的には能力の差として見えてくる。
筆者のケースで言えば、人事課に
確認の電話を1本入れる行為だった。
たったこれだけのアクションです。
働いた人が幸福になる。これが
仕事の成果としては最上です。
逆に働いた人が不幸になってしまう
職場は、先が見えています。
終わり良ければ総て良しと言います。
紆余曲折があっても、収まりが
よければ、組織は徳を積む。
しかし後味の悪い結果になって
しまうと、不幸が連鎖します。
これを防止するのが、相手の人生
まで思いを馳せた行為なのでしょう。
電話1本のひと手間で良かった。
それさえ思いつかないか、怠って
しまうのが、落ち目の組織で働く
デメリットに違いありません。
転職もそうですが、落ち目の組織で
働くのは極力避けたいところ。組織が
徳を積めず、じり貧になっていく。
職場全体の雰囲気も退廃的で、
前向きな言動よりもネガティブな
ものが多くなってきます。
そんな組織はリーダーの運気も
イマイチで、表面上は回っていても
見えないところでほころびが。
雇う相手の人生まで慮る。そんな
余裕もないケースもあるかもしれない
ですが、後々差がついて来ることです。


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